作品集

WORKS

この作品一覧は、あくまでもHP制作者が手元に所有・収集したコレクションを分類し紹介したもので、池田永治の仕事の全貌を物語るものではありません。画家池田永治とその時代を概観し理解するのに少しでも役立てばと存じます。

このコレクションは、保存・活用してくださる組織からお言葉があれば、総括的に、または個々に寄贈させていただきます。

永治による保存資料

1. 白石実三「武蔵野から大東京へ」(1933)

永治の自筆挿絵10枚を2000年、田山花袋文学館のご厚意で巻物の体裁にしていただく。

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群馬県立土屋文明記念文学館へ寄贈

2. 同上の残りの自筆画稿73枚。(A3ファイル)3冊

群馬県立土屋文明記念文学館へ寄贈

3. らくがき帖、はつなすび。2冊

永治の水彩画帖。花袋研究家程原健氏より2005年入手、制作年代は不詳

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4. 永治の手になる紙表紙のスクラップ帖2 冊(うち1 冊は 1948.9)

永治自身が新聞・雑誌に載った自作漫画・挿絵・紀行文などを収集。
そのうち1948年冊子の表紙には、「これらを描いた時の元気がなつかしまれる」とあって、「雪国は雪降るなかに陽を拝む」の自作の句が載る。

5. 永治の新聞・雑誌切り抜き漫画(小サイズ)、「漫画日本」表紙3 枚、「交通東亜」表紙など。〔A4ファイル〕

6. 永治のスモカ歯磨広告52枚・各種掲載雑誌の切抜き、文章 「俳漫画について」の朱筆校正原稿など。一部未整理。〔B4 ファイル〕

スモカ歯磨へ寄贈

7. 永治の「東京パック」表紙・各種掲載雑誌の切抜きやコピーな ど。〔B4ファイル〕

8. 永治の色紙(両国、日本橋、木曽寝覚之床、京の大橋)、俳画な ど。〔A3ファイル〕

9. 永治の「昭和十五年紀元節之日決意書」「池田永治君後援画 会趣意書」

見開き「戦中漫画」など。〔A3薄型ファイル〕
漫画の見開き頁の題は、「仰げ若鷲の体当たり」「米英戦魔大敗愚痴」「奪還どころかだんだん遠くなるビルマ」「国威宣揚戦勝新年、八荒照破」「噫無情」「負けてたまるかどんと征くぞ」「数字に乗った狂人ども」「征くぞ何処までも」など。

10. 永治の戦中漫画記事切り抜き。〔A3薄型ファイル〕

漫画の見開き頁の題は、「国民決意の標語、御年玉」「銃後の頑張り」「太平洋の獲物」「踏まれたり蹴られたり、弱り目祟り目」「朝に夕べに見張りと手入れ、菜園ドロボウ手が出せぬ」「支那を焦土に」など。

11. 永治の保存した葉書・絵葉書。小型の収集帖(1)〜(9)の9冊

(管理者の妻が判読・整理したもの)
(1)田山花袋P39・44、岡本一平、平福百穂、小川芋銭、川端龍子
P42、近藤浩一路P38、石井柏亭P42
(2)東郷青児、犬飼健P40、前川千帆P40、宮尾しげをP43、柳瀬
正夢P41、中村不折P38・42、中澤弘光、鍋井克之P38、池田
実人P40・41
(3)人名ア〜キ(4)ク〜ナ(5)ナ〜ワ
(6)人名が読めないもの
(7)永治展覧会出品絵葉書、俳画堂、カルピス
(8)永治から白石義尚氏へP35・41・43
(9)絵葉書(スモカ、資生堂、旅行地)

※詳細は「永治と交流の合った人々」ページを参照

■収集している人物についての筆者調べ(辰彦)
(その1Ⅰ)
田山花袋(1871〜1930)、岡本一平(1886〜1948)P39
平福百穂(1887〜1933)、小川芋錢(1868〜1938)P39
川端龍子(1885〜1966)、近藤浩一路(1884〜1962)
池部鈞(1886〜1969)P42・43、石井柏亭(1882〜1958)
東郷青児(1897〜1978)、犬養健(1896〜1960)
前川千帆(1888〜1960)、宮尾しげを(1902〜1982)
柳瀬正夢(1900〜1945)、中村不折(1866〜1943)
中澤弘光(1874〜1964)、池田実人(弟)

(その2)
青山義雄(1894〜1996)P38、赤城泰舒(1889〜1995)
足立源一郎(1889〜1973)、阿以田治修、
石井滴水(講談社絵本の画家)、石倉翠葉(俳人)
石橋武助(文芸春秋社の小学生全集の挿絵画家)
一噲 連、巌谷季雄(1870〜1930)
内田一郎(第1回文展出品の画家)
梅野精光(文芸春秋社の小学生全集の挿絵画家)
大久保作次郎(1890〜1973)、太田三郎(1884〜1969)
大塚(日本画家大塚明氏であるとすると)(1927〜2017)
大野隆徳(1886〜1945)、大月?四郎
大貫松三(1905〜1982)、大宮松太郎(画家)
岡田久次郎(平安堂筆舗)、岡田彦次?郎、小川征?作
奥浦英三、小山内龍(1904〜1946)
片多?、加藤順晤(利久蔵事と肩書き)
片岡敏郎(1882〜1945)P41
加藤利久郎、金山平三(1905〜1964)、兼光豊治(古今堂)
鹿子木孟郎(1874〜1941)
川上四郎(1889〜1983)P39、川上三太郎(1891〜1968)
岸本龍郎(川柳作家、水府1892〜1965)、京也
北澤楽天(1876〜1955)、窪田吾郎、小杉放庵(1881〜1908)
小宮、小峰三四郎、近藤紫雲、斎藤真次郎
櫻井忠温(1879〜1965)、日比谷山水樓
重森三玲(1896〜1975)、志摩新太郎、島田中佐
清水フサ、下山木鉢郎(1901〜1986)
下山金一郎(美術写真専門家)、下山啓二郎(二櫓洞美術社)
杉浦非水(1876〜1965)、鈴木信太郎(1895〜1989)、生源朗
高間惣七?(1889〜1974)、田代與三久(百七銀行倶楽部)
田中松太郎、田原東西、中井利正
中川紀元(1892〜1972)、中島重太郎(版画出版者)
永地秀太(1873〜1942)、長原孝太郎(1864〜1930)
濤川有澈、成田隆吉、長谷川昇(1886〜1973)、初山滋(1892~1973)
早川国彦(1897〜1967)、久野修男(1917〜1983)、平田里人
福田了介(不可解屋主人と肩書、北隆館創始者福田金次郎か)
藤井二郎(1906〜1992)、藤島武二(1867〜1943)
堀進二(1890〜1978)、本多冬城
前川■山(■の一字分不詳)、前田真一、松本忠三郎、丸山
水島爾保布(1884〜1958)、三島海雲(カルピス)
三井玉輝(篆刻新聞『印章世界』を発行)
満谷国四郎(1874〜1936)、三宅吉之助
森田恒友(1881〜1933)、安村清一、山口久吉(神戸版画の家)
山下新太郎(1881〜1966)、山城正?
山村耕花(1886〜1942)、結城素明(1875〜1957)
柚木久太、横山健堂(1872〜1943)
和田三造(1883〜1967)、横山健堂(1871~1943)、渡辺光三

芸艸堂、大阪商船、蒲郡ホテル、河内洋画材料店、巧芸社、信画堂、スモカ歯磨、
東京都立園芸学校、文房堂、森永製菓(年賀状、宣伝葉書)、日比谷山水樓(北杜市、山水樓龍淵・丸政)各社へ寄贈
中村不折:太平洋美術会へ寄贈
初山滋:ちひろ美樹館東京へ寄贈
三島海雲(カルピス):三島海雲記念財団へ寄贈
横山健堂:山口県立美術館へ寄贈
北澤楽天:さいたま市立漫画会館へ寄贈

12. 家族アルバム2冊

太平洋美術学校の写真、慰問先、旅先などの写真を含む。
※詳細は「池田永治について」ページを参照

太平洋画会関係:太平洋美術会へ寄贈

13. 永治スケッチ(パステル画)を収めた保存帳2冊

主に関西の風景。岩井タカが辰彦へ譲った画を含む。

14. 犬養毅、頭山満から贈られた色紙

そのいきさつは不祥だが、犬養毅の「気韻天来 」、頭山満の「山水画室」の言葉が、永治が出張先の会場で戯画犬養毅氏、頭山満氏との交流・漫画を制作する際、目印に使う暖簾に書いてある言葉でもあることから、そのような場で揮毫を受けたものであろうか。
頭山の色紙は、昭和12(1937)年2月28日付。犬養はそれに先立って昭和7(1932)年5・15事件で死去している。

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15. 「山水画室」の暖簾(絹製)

「昭和13年4月12日より19日まで政治博覧会にて戯画供養千枚描きを達成」との自筆。
その折のものか。

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16. スケッチ帳「南紀写生」

県立和歌山近代美術館へ寄贈

17. 植物スケッチ帳

昭和18年5月10日〜昭和22年10月29日

18. 永一治絵の扇子(1945)

永一治の扇面画に「温故知新」(了介)の題字。不可解屋主人とも称した、
北隆館の福田了介(金次郎)の字と想定される。

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19. 原画・画稿など

(大箱に一括して保管)
本Hp上の「作品集」「その他」の「原画・画稿など」にほぼ全容を載せる。
多彩画8、単色画5、漫画・俳漫画13、俳画4、扇面画6。

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